文字認識 – OCRMax

In-Sight EasyBuilder で文字認識(OCR)ができます。Cognex の文字認識ツールは OCRMax と呼ばれています。OCRMax は工場の生産ラインで簡単に使えるように設計されています。

OCRMax は始めに背景と文字を分割(セグメンテーション)します。次にそれが何の文字であるか分類(クラシフィケーション)します。

先に【位置決め】-【位置決めツール】-【PatMaxパターン】 で、製品や部品の位置と角度を検出し、文字列を囲む四角形の領域を限定すれば、背景の条件が一様になるので、分割パラメータの調整が簡単になります。

文字列がランダムに移動するときは、囲む領域をある程度広くしなければなりませんが、領域に入り込む背景の模様が変化すると、分割パラメータがそれに応じたものでなければならないので調整は複雑になります。

文字認識を行うために【検査】-【識別ツール】-【文字認識(OCRMax)】 を追加します。

認識する文字列(1行のテキスト)を四角形の領域で囲みます。

【セグメント】-【オートチューン】ボタンを押します。その文字列が何かを入力し、【セグメントの修正(自動)】ボタンを押します。フォント登録と分割パラメータの自動調整が行われます。

他のサンプルを使って A-Z、0-9 やその他、必要な文字をフォント登録します(【登録】-【選択中の文字を登録】ボタン)。OCRMax は OCR-A など登録済みのフォントを持っていますが、実画像からフォントを登録したほうが認識率が高くなります。

いくつかサンプルを試して認識(分割)に失敗したら、再度、【オートチューン】ボタンを押してパラメータを自動調整します。

フィールディングを指定し予測される文字を制限すると、例えば 1 と I のような似た文字の誤認識を防げます。

コンフュージョンは2番目に似ている文字です。2番目の候補と得点差があれば確実性が高いと言えます。

以上、