測定 − 品種判別(PatMaxパターン)

In-Sight EasyBuilder で取り付け部品の品種を判別できます。

アプリケーションステップの【検査】、【識別ツール】-【PatMaxパターン(1-10)】を追加します

1品種目をモデル登録します。取り付け場所が何かの機械で、背景に複雑な形が映るときは、黒紙などで覆って隠し、部品だけを映して、モデル登録します。部品の形のみ登録されていれば、検査時に、PatMax は、背景の余分な形は無視することができるので、部品の形の一致度を正確に調べることができます。

部品がある程度移動しても見つかるように、サーチ領域を調整します。調整が終わったら OK ボタンを押します

後から再調整できるように、画像をファイルに保存します

2品種目をカメラで取り込みます。同じく画像をファイルに保存します。【ツールの編集】-【テーブル】タブより、2番目のパターンを選んで、【モデル領域】ボタンを押します。部品を領域で囲んで【登録】ボタンを押します

3品種目以降も同じです。必要ならば、パターン名を分かりやすい名前に変更します

設定パラメータは、通常は、デフォルトのままで構いません。ノイズや変形が多くパターンを見つけ難いときは、アクセプトしきい値を下げます(今回は他のパターンの得点も確認するために 15 にしました)。対象物が回転するときは、角度許容値を大きくします。得点差しきい値は、目的の品種と、2番目の候補とで、指定した得点差が開かなければ、 NG にします。照合モードは、指定したパターンのみ一致度を調べますので、通常は、識別モードを使います

検査時は、すべてのモデルをマッチングし、1番得点が高いパターンを報告するので、その品種と判断できます。

ノイズがあったり周囲の明るさが変化して得点が下がっても、他の品種の得点も同様に下がるので、品種間の得点の順序が逆転することはほとんど無く、品種を正確に判定できます。現れる可能性がある品種をすべて登録しておけば、誤判定し難くなります

必要ならば、【演算&ロジックツール】-【演算】を追加して、期待する品種かどうかを判断し、OK/NG を出力します。Exact 関数は2つの文字列が同じときは 1 、違うときは 0 を返します。品種を切り換えるときは、ジョブを切り換えるか、ネイティブコマンドで文字列を変更します

以上、