カメラで対象物を撮像し、しきい値を適用して画像を対象物と背景に分け(二値化)、対象物の面積や重心位置を計算することを、ブロブ解析と言います(ブロブ=黒または白の塊)。
In-Sight EasyBuilder でブロブ解析ができます。塊の個数、重心軸の角度、周囲長、真円度、なども測定できます。
前もって実世界寸法への変換(カメラキャリブレーション)を行えば、測定した面積は平方ミリメートルなどの単位で出力します。
始めにアプリケーションステップの【位置決め】、【位置決めツール】-【PatMaxパターン】 で対象物の位置を測定します。
【検査】の【寸法測定ツール】-【ブロブ面積】を追加します
面積を測定したいものを領域で囲みます
パラメータを調節します。ブロブの色を黒にします(デフォルトは任意)。境界ブロブは、領域にかかったブロブを、見つけるか、無視するか、です。最小面積と最大面積のしきい値は、カメラキャリブレーションした後でも、単位をピクセルで指定します
領域内でブロブを検出し、面積が制限範囲内であれば、検査OKになります
位置決めしているので、対象物が移動しても、検査領域が追従します(フィクスチャ)
面積が制限範囲を越えると、検査NGになります
次に、個数を調べるために、【検査】の【計数ツール】-【ブロブ】を追加します
良品の画像で、3つの円マークがある領域を囲みます
円マーク(黒ブロブ)が3つ見つかれば、検査OKになります
しきい値モードが自動のときは、画像(領域)のヒストグラムの、黒(対象物)と白(背景)の2つの山の、およそ中間が、二値化のしきい値として選択されます(判別分析法)
位置決めしているので、対象物が移動しても、検査領域が追従します(フィクスチャ)
円マーク(黒ブロブ)が3つ見つからなければ、検査NGになります
重心のX、Y位置は、【位置決めツール】-【ブロブ】で測定できます。重心軸の角度を測定するときは、角度を無視、のチェックを外します
周囲長は、【演算&ロジックツール】-【演算】、データアクセス、ブロブ、GetPerimeter で取得できます(周囲長はピクセル単位になります)