読み取り困難な2Dコードを DataMan(固定型)で読む

時々、読み取り困難な2Dコードがあります。

DataMan の設置位置と、照明の角度を変化させて、読めるときがあります。

実験時に、バー照明を使うと、光の入射角度を様々に変えられるので便利です。角度を変えられるだけでなく、遠くしたり、近づけたりで、明るさも変えられます。

読み取りは、2Dコードのセルの白黒を全体的に均一に撮像するのがコツです。2Dコードの一部で、白セルが黒セルに見えたり、その逆になったりして、エラー訂正でも修復できなければ、読み取りに失敗します。(全体的に白黒が反転するのは構いません。)

■設置位置(1/2)、正面

真上に設置したとき、DataMan と、対象物は、平行に対面します。一般的に、画像処理ベースのバーコードリーダでは、周囲の明るさ変化の影響を受けないように、専用照明を使います。ある角度で照射した照明の光が、対象物で反射し、それを DataMan のカメラで撮像します。2Dコードは正面から見た形で映ります

■設置位置(2/2)、斜め

DataMan を斜めに設置したとき、2Dコードは斜めから見た形で映ります。DataMan は斜めから見た2Dコードでも読み取ることができます。(2DMax+アルゴリズム

内蔵照明を使う場合(内蔵照明は安価なので)、つやのある対象物で、正面設置だと、光が正反射し、2Dコードが光って映らないときがあります。このとき、DataMan を斜めに設置します。(下図の右側は正反射。)

ダイレクトパーツマーキングで、ドットピーンだと、反射した光が丸く映るので、2Dコードは全体的に均一ですが、迷路のような溝や、不規則な凸凹(梨地?)だと、影ができて、読み取りできないときがあります。そのときは、正面設置にします。

■照明角度(1/3)、90度

内蔵照明や、DataMan の近くに設置したリング照明やバー照明(上からの照明)では、カメラ軸に対して、0度の角度で光が照射されることになります(ワークに対して90度)。明視野と呼ばれます

■照明角度(2/3)、45度

バー照明の位置と角度を調整して、45度の角度で、光を照射させると、読めるときがあります

■照明角度(3/3)、0度

ローアングルリング照明や横からのバー照明では、カメラ軸に対して、90度の角度で光が照射されることになります(ワークに対して0度)。暗視野と呼ばれます


直射光か拡散光かでも2Dコードの映り方が異なります。

最初に、正確にフォーカスを合わせ、明るさを適切に調整します。

こちらは、「照明テクニック」の資料です(PM作成)。

以上、